2020年3月29日日曜日

酒蔵訪問その9 島の香


先日、広島県江田島市能美町にある『島の香』(津田酒造株式会社)さんに行ってきました。
江田島へは広島港からフェリーで30分くらいですが、呉市を経由し音戸大橋~早瀬大橋を渡って車で行くことも出来ます。1時間半くらいかかりますがw

津田酒造さんは現在自社での醸造はおこなっておらず、今まで作っていたブランドを外部委託で製造してもらい販売のみをされていました。

ですので私がアポの電話をした時には「特にお話出来るような事はありません」と云われたのですが、世間話程度でいいので昔のお話を聞かせていただけませんか?とお願いをしてみたところ、そんな話で良いのならと云う事でお邪魔させていただきました。

事務所の奥にある応接間に通して頂き、約1時間ほど色々とお話をさせてもらいました。

醸造に関しては12年ほど前に杜氏さんが病気をされて、その時の様々な状況もあり止められたそうですが、一時期は1000石以上(未納税分の含め)も醸造されていたそうです。
津田社長とお話をさせて頂き興味深かったのは、酒造会社の社長でありながらお酒の醸造に関して細かく語られるのではなく、お酒とどんな付き合いをするか、どんな時にどんな風に飲むかと云う様な事をお話して頂きました。そして香高くサラリとした飲み口のお酒より昔のどっしりした旨口のお酒がお好きなそうです。

津田社長の歩んでこられた激動の昭和のお話をたくさん聞かせて頂き本当に良かったです。製造や製品についての深い話も楽しいものですが、津田社長にお聞きしたようなお酒にまつわる当時の色々なお話もまた興味深いものばかりでした。
本当に行ってよかったです。

社長ありがとうございました。


お話の後にかつて醸造をされていた蔵の中を見せて頂きました。
色々な貴重な物が残っています。






昔、造られていた銘柄だそうです。『満州』と『皇心』



お米を蒸していた窯です。
今はこんな窯を使うところは殆どないですね。


蔵の中にあるこの琺瑯のタンクを見るとかつての繁盛を思い浮かべることが出来ます。





『島の香』上撰 八幡川酒造製造

『月夜の宝島』純米酒 八幡川酒造製造

『島の香』しぼりたて生原酒 榎酒造製造

どれもどっしりした飲み口で旨みが口の中に広がる美味しいお酒でした。



飲んでみたいなぁと思われた方一緒にいかがですか~


佐々木酒店ではコップ一杯から飲んでいただけます。

是非味わいに来てください。

そして、ブログを読んでお酒を飲みたくなったアナタ
私の以前のビンテージハーレーのブログを読んでくれているアナタ、日本酒を飲むときにはまず佐々木に連絡くださいね~。


全国何処にでも発送いたしますよ。

佐々木酒店
082-281-5604
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宜しくお願いします。。。

2020年3月21日土曜日

酒蔵訪問その8 旭鳳


広島市安佐北区可部にある『旭鳳』(旭鳳酒造株式会社)さんに行ってきました。
本当にありがたい事に以前のハーレー屋時代のお客さんが旭鳳の社長さんを知っていてご紹介いただきました。

現在は可部地区ではここ旭鳳さんと菱政宗さんの2場が現在も造り酒屋として営業をされています。以前は白龍さんと云う酒蔵さんもあったんですけど。。。

お話してくださった社長は現在7代目で30代前半と若い方なのですが、静かにゆっくりとお話ししてくださる中にこれからの酒造りに対する熱い意気込みがあり今後がすごく楽しみな方だなぁと思いました。
それと、少し前に伺った広島北ビールの平本社長もそうだったのですが、旭鳳の社長さんめちゃくちゃ男前なんです。いやぁ~うらやましいです。ほんとw

お酒造りがひと段落したら一杯やりたいですね。


正面入り口から向かって右手側に大きな酒蔵があります。


工場の屋上から深川方面を望む景色。
お酒造りの話の間に、可部の歴史や風土などの話も聞かせていただきました。


今回も蔵の中まで見せて頂きました。

現在、生き残っている多くの酒蔵さんは昭和40年代の清酒の出荷量がまだ右肩上がりだった頃に積極的な設備投資(政府のきもいり)を行い機械化に舵を切っていきます。
今やどこの酒蔵さんに行っても当たり前ですが大きな機会があります。



もちろん今なお手作業でなければならないところも醸造工程の中にはたくさんあり、旭鳳の社長も言われていましたが最終的には自分の手の感覚が一番大切だそうです。



そして、説明も受けましたがこのタンク、、、大きいですね~。
だいたいよく見るサイズは3000~4000Lくらいですが、旭鳳さんでは約倍近い7000Lクラスのタンクが使われています。

最盛期には多くのお酒を出荷されていたんでしょうね。
見応え十分ですw


醪搾機ヤブタはもう搾り作業が終わり袋などが外されていました。
YABUTAのロゴは新しいタイプですねw



貯蔵タンクも仕込みタンク同様に7000Lクラスのタンクです。
旧街道沿いに建っていた大きな酒蔵の中にびっしりと並んでいます。壮観な眺めです。




旭鳳さんおススメの定番純米酒を3種類買って帰りましたよ。

左から
純米吟醸しぼりたて
県内産中生新千本 100%
日本酒度 +1.0
酸度 2.0

純米吟醸 泰平
県内産八反錦 100%
日本酒度 +4.0
酸度 2.0

純米
県内産 中生新千本 100%

酵母は自社酵母のKB1を使われています。
水は可部の地下水を使用して地酒と云うこだわりを出していきたいそうです。
共感出来るなぁw
お酒って本来その土地その土地の気候風土があってこその物ですからね。

全ての数値をデータ化して色々な材料を全国から調達しコンクリートで作られた工場でコンピューターを見ながら生産されていく日本酒より、やはり地酒と呼べるその土地ならではのお酒っていいなぁとササキは思ったりします。

工場で作られたお酒がマズいとか面白くないとかと云う事ではないんですよ。

さぁ今日も日本酒を飲んでみたいなぁと思われた方一緒にいかがですか~
佐々木酒店ではコップ一杯から飲んでいただけます。

是非味わいに来てください。

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2020年3月13日金曜日

酒蔵訪問その7 白鴻


呉市安浦町にある『白鴻』(盛川酒造)さんに行ってきました。
三月中旬ではありますが春を思わせるほど暖かく、上着を脱いでも快適に過ごせる一日でした。

安浦町へは普通は呉方面からは国道185号線を海沿いにくるか、熊野・黒瀬の山を越えてくる矢野安浦線からなのですが、盛川酒造さんのある場所は安浦町の少し西側で野呂川沿いにあり、普段はあまり車の通り抜けもない静かな所にあります。



昭和20年の枕崎台風によってこの野呂川が氾濫し盛川酒造さんの蔵や本宅などかなりの部分が流されたそうです。平成30年の西日本豪雨でも浸水被害が出たそうですが今もこうして酒造りをされている事に培われてきた歴史の強さと重みを感じます。

お忙しい中、盛川社長にこれまで歩んで来られた経緯やお酒造りの事など色々とお話を聞かせて頂きました。
今回、お話させて頂いた事は今後の私に必ず役に立つ事だと思います。
少しの時間ではありましたが、キチンと応接間に通して下さり、丁寧にお話して頂けて本当に感謝です。
盛川社長、本当にありがとうございました。

その後、一部ではありますが蔵の中も見せて頂きました。
搾りなどあともう一息のところまできたそうです。
今年のお酒も楽しみですね。。。


仕込みタンクと貯蔵タンクが整然と並んでいます。

私、木桶やタンクの並んでいるのを見るのが好きなんですよね。
何て言えばいいのかな?狭い中に所狭しと並んでる感じが良いんです。。。

いつもの醪搾機YABUTAも見せて頂いたのですが写真が撮れてなかったです。




定番の純米3種を買ってかえりました。



盛川酒造さんは熟成酒も多く出されているのですが、醸造年と製造年をこうしてキチンと分かるようにしてあるのは清酒業界では盛川さんだけだそうです。


私の大好きな酒米、広島雄町の純米吟醸も買ってきましたよ。

飲んでみたいなぁと思われた方一緒にいかがですか~

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2020年3月7日土曜日

酒蔵訪問その6 龍勢


昨年、父から引き継いだ佐々木酒店の酒販免許の移譲が年末の12月31日に終わり、今年の1月1日から私の設立した株式会社佐々木商店で酒類販売の売り上げ計上が出来るようになりました。
それに合わせて今年から自分で日本酒を仕入れてみようと思い、県内全ての酒蔵を挨拶を兼ねて回っています。
多くの方になんでこの世界に戻ってきたの???
酒屋なんて生活できないよ。と云われ、同業者の方にも言われたりしますw

私が「県内全ての酒蔵を挨拶して回ってくる」「県内全てのお酒を仕入れて販売する」と云うと殆どの方にバカじゃない?笑って一笑されます。

実際に回った酒蔵の方にも思いっきりバカにされた事もありますwアナタいくつ???その歳で大丈夫?って(私今年で49歳w)、この業界の数字知ってる?そんな事しても無駄よって、(まぁ私からすればほっといてくれっ~って話ですが)酒蔵さんに言われちゃうと中々凹みましたがwww

それでも中には賛同してくださる方もおられたりして、一緒にバンドをしているw私の古くからの友人が会社の飲みの席で「自分のツレが酒屋を継いで酒蔵を挨拶回りしてる」と先輩に話をしてくれたところ、その方が「竹原の藤井酒造の藤井さんしってるよ幼馴染だから」と云ってくれて、頑張ってるんなら紹介してあげるよ。と藤井社長の携帯を教えてくれました。

翌日、直ぐに藤井社長に連絡を入れさせて頂き、さっそく午後から訪問してきました。

私は前職で全く畑違いの仕事をしていましたが、実家が酒屋だった事もあり日本酒は好きで利き酒の資格を取ったり美味しいものを食べるのが好きで、お鮨や日本料理もよく食べに行ったりしてたんですよね。だからもちろん『龍勢』は知っています。
なのでどんなお話を聞けるのか非常に楽しみな蔵でもありました。。。


醸造用の木桶、かれこれ50年前に50年使っていたそうです。






貯蔵タンクや仕込みタンク以外は殆ど二階で作業をされているそうです。
立地における過去の様々な経験が生かされているんですね。



藤井社長みずから蔵の中を案内してくださり「何も隠すことは無いですから」と色々と見せて頂きました。

生酛造りにおける私の概念が(私が無知だったため)変わりました。
と云うか食品に関しては原材料表記や成分表示などもっと厳密・厳格に行えないものですかねー。お役人さん

純米酒と云いながら色々な物を入れるのであれば、せめて表記してほしいですよね。
たとえそれがごく少量であっても・・・
一消費者は知らない事だらけで・・・






おなじみのYABUTAですが、独特な色に塗られています。
これは瀬戸大橋に使われている塗料だそうです。ってか、サフでしょうね。中々渋い色です。



瓶詰の機械


ラベルを張る作業も見せていただきました。


お忙しいな中、社長にお付き頂いて色々とお話を聞かせて頂きました。
藤井酒造さんの目指されているものがほんの少しでも分かったような気がします。

最後に「是非これから頑張ってみてください」
と藤井社長に声をかけて頂き、また前を向いてやってみようと思いを新たにしました(笑)。。。
いやぁ~小売業この業界って凹む事ばっかりですから~www


写真左から、
龍勢 八反伍拾 純米大吟醸
八反35号 精米歩合50%

龍勢 八反陸拾 純米吟醸 
八反35号 精米歩合60%

龍勢 備前雄町 特別純米
雄町(岡山県産) 精米歩合65%

龍勢 備前雄町 特別純米 生酛
雄町(岡山県産)精米歩合65&


飲んでみたいなぁと思われた方一緒にいかがですか~


佐々木酒店ではコップ一杯から飲んでいただけます。
是非味わいに来てください。


そして、ブログを読んでお酒を飲みたくなったアナタ

私の以前のビンテージハーレーのブログを読んでくれているアナタ、日本酒を飲むときにはまず佐々木に連絡くださいね~。

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